台風や大雨に備えて用意した土のうが、使わないまま玄関脇や庭の隅に積みっぱなしになっていませんか。土のうを処分するときは、「中身の土」と「袋」を分けて考えるのが近道です。平塚市の案内では、土は市の収集の対象外で、専門業者に相談するものとされています。この記事では、古くなった土のうの状態の見分け方から、袋と中身それぞれの捨て方、少量でも持ち込める先までを、平塚市で残土の受け入れを行う英建株式会社がご説明します。
土のうは「中身の土」と「袋」で捨て方が違う
土のうは、土や砂を袋に詰めたものです。捨てるときも、この2つを別々のものとして考えると整理しやすくなります。
| 部分 | 平塚市での扱い |
|---|---|
| 中身の土 | 処理困難物(市では収集しない) |
| 中身が砂だけの場合 | 分別一覧に項目がないため市に確認 |
| 空になった袋 | 分別一覧に項目がないため市に確認 |
中身の土は市の収集に出せない
平塚市のごみ分別一覧(「これは何のごみ?迷ったらまず見よう!!」)では、「土」「残土」「石」が処理困難物に分類され、専門業者への相談が案内されています。土のうの中身が土であれば、燃えるごみや燃えないごみの袋に入れて集積所へ出すことはできません。なお、同じ一覧に「砂」だけの項目は見当たりません。中身が砂だけの土のうは、空の袋と同じく市に扱いを確認してください。
空になった袋の出し方は市に確認を
土を出したあとの袋についても、平塚市の分別一覧に「土のう袋」という項目はありません。素材や汚れ具合によって扱いが変わることも考えられますので、空の袋の出し方はお住まいの市の窓口に確認してください。茅ヶ崎市や伊勢原市など近隣の市町でも、扱いは自治体ごとに異なる場合があります。なお、工事など事業で使った土のうの袋は家庭ごみとは扱いが異なり、事業者が自らの責任で処理することになります。
土のうステーションの土のうも「自分で処分」
平塚市は市内19か所に「土のうステーション」を設けていて、市民は24時間利用できます。ただし市の案内では、持ち帰った土のうは自分で管理し、ステーションには戻さないこと、不要になったら自分で処分することが求められています(平塚市「土のうステーションの設置箇所」)。「市から持ってきたものだから返せばいい」とはならない点に注意してください。
古い土のうは処分の前に「袋の状態」を確かめる
処分でいちばん困るのは、持ち上げた瞬間に袋が破れて土が散らばることです。屋外に置いていた土のうほど、動かす前に状態を確かめておきましょう。
袋は紫外線で弱っていく
土のう袋の多くは樹脂を編んだ袋で、日光に含まれる紫外線を受け続けると少しずつ弱くなります。どれくらい持つかは製品によって大きく違い、土のう袋メーカーの萩原工業は、自社の土のうのうち、短期の工事向けの製品の耐候年数を約1年、紫外線劣化防止剤を添加した製品を約4〜5年と案内しています。
また同社は、ごみ運搬用の袋(いわゆるガラ袋)は長く屋外に置くことを想定していないとして、インドネシア(気温35℃)の屋外で土を詰めて置いた試験では、そうした袋が1か月で破れ、2か月で原形をとどめなくなったと紹介しています(萩原工業「土のうと雑袋って何が違うの!?」)。日本の屋外とは条件が違うものの、「何年も前に積んだまま」の土のうは、袋が弱っている前提で扱うのが安心です。
こんな状態なら袋ごと持ち上げない
- 表面が白っぽく粉をふいている、指でこするとけば立つ
- 編み目がほつれて、中の土が透けて見える
- 袋の口のひもが切れている、または硬くなっている
- 袋の上に草が生えている、下の地面に根を張っている
こうした袋は、持ち上げると底が抜けることがあります。下にブルーシートを敷き、新しい袋や丈夫な袋に入れ替えるか、弱った袋ごと別の袋に入れて二重にしてから運ぶと、土がこぼれにくくなります。破れた袋の細かい切れ端は風で飛びやすいので、その場で拾い集めておきましょう。
雨を吸った土のうは重い
同社の案内では、土のう袋の目安線まで砂を入れると約20〜25kgになります。雨ざらしで水を含んでいると、そのぶんさらに重くなります。数が多いときは一度に運ぼうとせず、乾いた日を選んで少しずつ動かすのがおすすめです。
土のうの処分方法は大きく3つ
① 中身の土を自分の敷地で使う
中身が土や砂だけなら、持ち家の庭の花壇やへこんだ場所に広げて使うこともできます(賃貸の場合は、庭に土を入れる前に貸主や管理会社へ確認してください)。数袋程度であれば、いちばん手軽な方法です。平塚市は令和7年(2025年)4月1日から市全域が盛土規制法の規制区域になっていますが、土のう数袋ほどの量で許可が必要になることは通常ありません。まとまった量を入れる場合は、許可を担当する神奈川県(砂防課 厚木南駐在事務所)に事前に確認しておきましょう。許可が必要になる規模の目安は「土が欲しい」方への無料の土提供の記事でご紹介しています。
ただし、浸水を防ぐために実際に使った土のうの土は、泥水をかぶっていることがあるため、野菜を育てる畑や花壇には入れないほうが無難です。においや汚れが残っている土は庭にも広げず、下の「浸水で使った土のうは状態を先に伝える」を参考にしてください。また、使い道がないからといって、空き地や川沿い、よその土地に土のうを置いて帰るのはやめましょう。
② 残土を受け入れている業者へ持ち込む
車に積める量なら、残土の受け入れ先へ持ち込むのが早い方法です。英建株式会社は、少量の個人のお客様も受け入れ対象で、土嚢袋1袋から持ち込めます。料金の目安は土嚢袋1袋あたり200円(税別)です。金額は時期や土の状態、量で変わりますので、実際の費用はお問い合わせの際にお見積りします。受け入れの条件は残土処分のご案内のページでご確認いただけます。
お電話の際は、おおよその袋の数と、袋が破れていないかを伝えていただくと、当日の受け入れがスムーズです。中身を出したあとの空の袋の扱いも、そのときにあわせてご確認ください。
③ 数が多い・運べないときは出張引き取り
「数十袋あって車に載りきらない」「重くて自分では運べない」という場合は、自社ダンプによる出張引き取りをご相談ください(別途運賃)。依頼前に確認しておきたいことは残土の出張引き取りの流れと当日までの準備でご紹介しています。
持ち込む前に知っておきたい注意点
浸水で使った土のうは状態を先に伝える
実際に浸水を防ぐために使った土のうは、泥水に浸かって、においや汚れが残っていることがあります。こうした土のうを動かすときは、ゴム手袋とマスクを着けて作業しましょう。英建では、危険物・悪臭のする土・汚染土壌は受け入れできません。状態によってはお引き受けできない場合がありますので、持ち込む前に「どんな水に浸かったか」「においはあるか」をお知らせください。お引き受けできない場合の出し方は、お住まいの市の窓口にご相談ください。
水で膨らむタイプは中身が土ではない
ホームセンターなどで売られている「吸水性土のう」は、水を吸う前は軽くて薄く、水を吸うと膨らむ製品です。中身は土ではないため、残土としての処分にはあたりません。捨て方は製品の説明書きと、お住まいの市の案内を確認してください。
石やごみが混ざっていないか見ておく
長く置いた土のうには、詰めたときの石やコンクリートのかけら、あとから入り込んだ落ち葉やごみが混ざっていることもあります。中身に何が入っているかを事前にお伝えいただくと、受け入れできるかどうかと費用のご案内がしやすくなります。
まとめ|土のうは「袋の状態」と「中身」で処分先が決まる
土のうの処分は、まず袋が弱っていないかを確かめ、中身の土と空の袋を分けて考えることから始まります。平塚市では土は処理困難物で市の収集に出せないため、数袋なら敷地内で使うか持ち込み、数が多ければ出張引き取りが現実的な選択肢です。浸水で汚れた土は庭に広げず、状態を伝えたうえでご相談ください。砂だけの土のう、空の袋、吸水性土のうの出し方は、お住まいの市の案内を確認してください。
次の台風シーズンに向けて土のうを入れ替えたいとき、古い土のうの行き先に困ったときは、平塚の英建株式会社へお気軽にご相談ください。土嚢袋1袋からの持ち込みも、まとまった量の引き取りも承ります(TEL 0463-50-3610)。
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